雪振るらしいね、ひなまつり
桃の節句だというのに、天気予報は雪とな。
そして、
桃の節句だというのにかわりばえしない家でひとりブログを書くわたし。
………大丈夫、夜には予定があるのだから。
さて、昨日は素敵なおねえさんたちと、八百一ツアーに行っておりました。
・さいか屋川崎
売り場はこじんまりとしていました。
単に売り場が狭いというのもありますが、全体的に什器が低く、ペタっとした印象でした。
あと、最も衝撃だったのは、サービス品のオレンジ。
カビが生えていただろうおしりの部分は切り落とされ、
でも、まだ若干カビが残ってるそれを29円で販売してました。
日本橋なら間違いなく廃棄行きのオレンジ。
1円でもとろうという商売への意気込みなのかもしれませんが、
正直あれを買う方がいるのでしょうか。
自分も最近サービス品をつくっている身として、
サービス品になる見込みのあるものと廃棄行きのものと、
その線引きは非常に難しいのですが、やっぱりサービス品とはいえど、
少しでもこちらが食べたくないなと思ったら、それはやはり商品にはならないと思います。
うーん、いろいろ複雑なのはわかるんですが、商売と誠実さの間は非常に揺れが激しい…
・ラゾーナ川崎
打って変わって、めちゃ広の売り場でした。
そして、18時にも関わらず、ブロッコリー12ケースも出してました。
あと、活気が溢れてました。日本橋にはない空気感でした。
そしてそして、ずーっと見たかった『クック1/2』をようやく拝むことができました。
『クック1/2』とは、下処理した野菜を売っているブランド。
(皮を向いて茹でてあったり、焼いてあったり、蒸してあったりする。)
これはお惣菜とは違って、
味付けはその家庭のものにしてもらうため、あえて味はつけてないんです。
あくまで、家で食事をしてほしいという気持ちを第一に考えたもの。
実際にみたクックは、ほんとうにいろんな食材がならんでました。
新ジャガをあげたものや、聖護院かぶらを蒸した物、豆を下ゆでしたものから様々。
料理の中で、結構手間のかかる野菜の皮を剥いて切るという作業がすべてされていたので、
ちゃちゃっと料理ができる感じでした。
うちの近くにもあったらいいのに。
あと、八百一の出汁というのも初めてお目にかかりました。
まだ食してはいませんが、即買でした!
これでお味噌汁つくったら絶対おいしいと思いますね~。
今から楽しみ。
で、ラゾーナにはもう一軒、野菜を売っているスーパーがあるので、そちらものぞいてきました。
そこは、空箱などにがさがさと野菜が入っていて、
確かに価格は安いんですが、
そこにある野菜は命の宿ったものとしては扱われておらず、
あたかも、人間が生きるための材料としての価値しかないように扱われていました。
だから、そこで働く人々も表情がなく、生きた人間が働いているようには到底みえませんでした。
石田徹也氏の「燃料補給のような食事」や、
田口ランディ氏の「ほつれとむすぼれ」の中の顔についてのエッセイを思い出しました↓。
―「顔」とは何だろう。改めてそのことを考えている。「顔」を美醜の基準としか考えてこなかった
けれど、「顔の役割は実は違うのだ。「顔」はとてつもない神経の集まった筋肉の塊だ。こんな
にたくさんの神経が顔に集まっているのには意味がある。
「顔」によって、私たちは言葉以外のコミュニケーションをしている。顔色を読んだり、表情を読
んだりしながら、顔から膨大な情報を得ているのだ。
『千と千尋の神隠し』に登場する「カオナシ」。なぜ彼の名は「顔無し」なのだろうか。顔がコミュ
ニケーションの要だからではないか。それが無いということは、コミュニケーションができないと
いうことではないのか。
わたしたちは生きるために食べなくてはならないけど、
それを効率化することにどれだけの意味があるのでしょうか。
少なくとも、自分は食べる行為を作業化したくないなと思いました。
カオナシのようになって働いたら、
きっとそこに訪れるお客さんやそこにならぶ野菜やくだものもカオナシになってしまい、
どんどんどんどん、効率よくすることだけが意味をなす世の中になってしまう気がします。
自分はアートをもっと身近にしたいってずーっと思っていたし、今もそれは変わらないけど、
食べることさえ、寂しい状況に置かれる今、
やっぱり人として、より心豊かに生きることを根底から考えなければいけないように感じます。
てなことを熱く語った3月2日でした。
by okan4022
| 2009-03-03 17:47
| 素敵なもの
S | M | T | W | T | F | S |
1 | 2 | |||||
3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 |
17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 |
24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 |
31 |
以前の記事
2011年 04月
2011年 03月
2011年 01月
2010年 10月
2010年 08月
2010年 07月
2010年 06月
2010年 05月
2010年 04月
2010年 03月
2010年 02月
2010年 01月
2009年 12月
2009年 11月
2009年 10月
2009年 09月
2009年 08月
2009年 07月
2009年 05月
2009年 04月
2009年 03月
2009年 02月
2009年 01月
2008年 12月
2008年 11月
2008年 10月
2008年 09月
2008年 08月
2008年 07月
2008年 06月
2008年 05月
2008年 04月
2008年 03月
2008年 02月
2008年 01月
2007年 12月
2007年 11月
2007年 10月
2007年 09月
2007年 08月
2007年 07月
2007年 06月
2007年 05月
2007年 04月
2007年 02月
2007年 01月
2006年 12月
2006年 11月
2006年 09月
2006年 06月
2006年 05月
2006年 04月
2006年 03月
2006年 02月
2006年 01月
2005年 12月
2005年 11月
2005年 10月
2005年 09月
2005年 08月
2005年 07月
2011年 03月
2011年 01月
2010年 10月
2010年 08月
2010年 07月
2010年 06月
2010年 05月
2010年 04月
2010年 03月
2010年 02月
2010年 01月
2009年 12月
2009年 11月
2009年 10月
2009年 09月
2009年 08月
2009年 07月
2009年 05月
2009年 04月
2009年 03月
2009年 02月
2009年 01月
2008年 12月
2008年 11月
2008年 10月
2008年 09月
2008年 08月
2008年 07月
2008年 06月
2008年 05月
2008年 04月
2008年 03月
2008年 02月
2008年 01月
2007年 12月
2007年 11月
2007年 10月
2007年 09月
2007年 08月
2007年 07月
2007年 06月
2007年 05月
2007年 04月
2007年 02月
2007年 01月
2006年 12月
2006年 11月
2006年 09月
2006年 06月
2006年 05月
2006年 04月
2006年 03月
2006年 02月
2006年 01月
2005年 12月
2005年 11月
2005年 10月
2005年 09月
2005年 08月
2005年 07月