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何気なく、考える。

THE WINDS OF GOD ~零のかなたへ~

昨日観た芝居のタイトル。
今井雅之が脚本、演出、主演をつとめる芝居である。



芝居はひとりのちゃらちゃらした男(通称アニキ)が、たまたま駅のプラットホームで出会った神父に話(懺悔?)をするところから始まる。


この話は、神風特攻隊の話である。
アニキと弟分のキンタが交通事故がきっかけで、昭和20年第二次世界大戦真っ只中のところにタイムスリップしてしまう。
タイムスリップとはいうが、彼らは岸田中尉、福本少尉としてその時代を生きていた。
中身がアニキとキンタ、外見は岸田中尉と福本少尉なのだ。
そして、彼らは生きるということ、愛するものを守るということ、戦争ということを考える。


この芝居は、これで3回目。
1回目は、テレビで(今井雅之演出、主演)。
2回目は、舞台で(劇団青芸)。

好きな芝居だ。うまいとは思わないけど。
なぜ、好きか。
重さだけで全てを表現しようとしないから。
最初は、本当に笑い転げる。台本にあることないことペラペラペラペラ…
その中にも今井氏のメッセージが隠されている。
そして、シリアスになって、私たちは自分の考えをめぐらす。


生きるとはどういうことであろうか。
なぜ私たちは生きているのか。

私は平和ということすらわからないでいる。意味がわからない。
平和、PEACEと叫んでみても、私には平和ということがわからない。
何をもって平和というのか。
今の日本を平和と呼んでいいのか。
とりあえず、平和と呼んでいるだけではないのか。
悪というものを見ないようにするために、平和というスクリーンを通して日本を見ていないか。
しかも、無意識に。


特攻隊を美化することも、過ちとすることも私にはできない。
でも、彼らは生きるために死んだのだと思う。
(友人にはこの芝居を書いたのが、戦後に生まれた人の作品だからそう感じるだけじゃないのと指摘されたが…)
お国のため、天皇のため、愛する者のため、
いろんな理由をつけて死んでいった。
でも、すべてが自分が生きていた、生きていることの証のように死んでいったのではないのだろうか。
生きるということの手段のひとつに死があったのではないだろうか。
今を生きる私たちには想像さえできないが、でもそんな風に感じてしまう。






かっこいいこと。
神風特攻隊。
愛。
友情。
受け入れるということ。
生。
死。
使命。
命令。
なぜ生きているのかということ。
輪廻。
前世。







考えよう。
戦争について、
生きることについて、
愛について、
死ぬことについて。









…。




うん、もっと、もっと、考えよう。
No more war.



by okan4022 | 2005-09-08 09:21 | 芝居ったら芝居

考えたことを言葉にしなくては。
by okan4022
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